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PH31 朝顔
木村武山
紙本肉筆彩色 牙軸 生ぶ二段丸表装 桐共箱
画:1397mm×326mm 表装2169mm×456mm (軸先含まず)
¥160,000
Buzan Kimura.
1876〜1942
木村武山は、明治から昭和にかけて活躍した代表的な日本画家で、的確な描写力と色彩感覚で名を成しました。明治9年に茨城県笠間に士族で実業家の長男として生まれ、東京美術学校に学びました。明治39年に岡倉天心、横山大観や下村観山らの五浦移転に同行し、日本美術院を再興し中心的な存在として活躍しました。この絵は、垣根に絡まる朝顔を的確な描写で表現したもので、スピード感ある筆致と金彩を使った美しい色彩で花の柔らかさや葉の瑞々しさを描いています。藤袴や鈴虫を描いていることから、晩夏の様子でしょうか。花と葉には琳派を思わせるたらし込みの技法を使っていることから、大正時代の始め頃(1915)の作品であると思われます。
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