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PC14 達磨図

 

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狩野常信

紙本肉筆水墨 牙軸 時代三段本表装 桐時代箱 江戸時代初期

画:1020mm×291mm 軸:1841mm×400mm(軸先含まず)

 

¥200,000

 

Tsunenobu Kanou  

Early Edo period (1636〜1713)

 

狩野常信は歴代狩野派の重鎮で、狩野元信、永徳、探幽と並び四大家の一人と謳われています。父尚信の没後、わずか15歳で木挽町狩野家を継ぎ、探幽から学んだ他、古画からも学習し和歌は中院通茂に学びました。将軍家綱に仕え、高く評価されたことで絵師としては破格の200石の知行を得ていました。水戸光圀の知遇も得て、近衛家の仕事もしていたことが「槐記」に記されています。この絵は素早い筆致でシンプルに描かれてはいますが、面壁坐禅中の達磨の高い禅境と悟らんとする鋭い気迫が全体に漲っています。衣紋、顔の輪郭線、髭や眼の質感の違いが一発で決めた墨の線で明確に描き分けられ、さらに頭の形や量感も一本の線で表現され、まるでそこに生きているように描かれています。描いた時間はわずか数分のことで、驚くべき常信の高い技量と集中力が感じられます。

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