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JT889 鉄線花図鐔
無銘:二代西垣勘四郎永久
鉄地撫角形真鍮据文金布目象嵌 丸耳 江戸時代中期
79.8mm×73.9mm×耳4.0mm(切羽台4.5mm)
上製桐箱入落込済
「無銘西垣」として保存刀装具鑑定書付
¥320,000
Nagahisa Nishigaki the second. Design of Tessenka, clematis.
Middle Edo period. 18c
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Nishigaki”.
西垣二代勘四郎は、寛永十六年(1639)に生まれ享保二年(1717)に没していて、活躍期は元禄時代が中心です。14歳のときに藩命で後藤顕乗の弟子となり、24歳で皆伝を得て肥後に帰っています。後藤家で学んだこともあり、作風は高尚で緻密なものが多いのですが、有名な在銘の田毎月図鐔のように、初代のような自由で奔放な作風のものも制作しています。この鐔は、全体を撫角に造り、土手耳にして、槌で仕上げた平地に、鉄線花を真鍮据文、葉と茎を金の布目象嵌で表現しています。平地には躍動感があり、鉄線花は生き生きとしています。慣れない図に挑戦する作者の意気込みが伝わってきます。真鍮の据文があり、一見、甚吾のようですが、微妙な形、格調の高い櫃穴は二代勘四郎であることを伺わせます。構図も良く、羊羹色の鉄も素晴らしく愛玩に足る作品です。
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