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JT880 若草花菱透鐔
無銘:林 藤八
鉄地長丸形 丸耳 江戸時代中期
71.9mm×68.4mm×耳4.5mm(切羽台4.8mm)
上製桐箱入落込済
「伝藤八」として保存刀装具鑑定書付
¥180,000
Tohachi Hayashi. Design of young glass and Hanabishi emblem.
Middle Edo period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as "Den Touhachi".
林藤八は有名な初代林又七の孫として享保八年(1723)に生まれて寛政三年(1791)に69歳で没しています。三代は又七の作風を墨守して謹直な作品を多く造り、かつては父の重光より名声が高かったとも言われています。在銘の鐔は「林又七三代目 林藤八作」と記した、御紋透が1点と「房吉作」の若銘が若干残るのみです。作品は、やや小ぶりなものが多く、どれも誠実な仕事で、又七のような突出した出来の鐔はほとんど見かけませんが平均点が高いのが特徴です。この鐔は、「神吉鐔絵本」に出てくる「若草花菱」の透かしですが、いつもとは違い、花菱の紋を地透かしにし、さらに若草を細く透かし、意図的に視覚的な差を付けています。籐八の透際は肉が付いて丸みを帯びるものですが、これは又七のように真っ直ぐに透かして、小さいながら緊張感のある仕上がりになっています。
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