JT4 無地志野猪口

 

桃山 17C

53mm×48mm

口辺と高台に金直し 上製杉箱入 木札風呂敷付

¥350,000

 

Sake cup. Mino ware Shino style.

Momoyama period (17C)

 

 

桃山時代に美濃の地で生まれた志野や織部の焼物は、多くの愛陶家を魅了してきました。特に茶器と酒器は使用するにつれ愛着が湧くせいか愛好家の垂涎の的となっています。これは小さな無地志野の器で、小さな向付として生まれたと思われますが、いつの間にか酒器として使われ伝世したものです。飾り気のない円筒形に作り、大きめの高台で、素地には何も描かず、長石釉をずぶ掛けにして焼成しています。高台を見ると輪トチを使用したことがわかりますが、素地は硬めでやや薄く、釉薬には艶があるので、慶長頃の穴窯での製品ではなく登窯で焼かれた元和寛永頃のものであると思われます。やや傾いた味わいのある姿や、変化のある釉薬としっくりと手に馴染む心地よさは、何にも代えがたい魅力です。