top of page

JT1444 左右重菱透鐔

 

NEW

無銘:古甲冑師

鉄地丸形土手耳 丸耳 南北朝時代

86.3mm  86.5mm  耳:4.4mm( 切羽台:1.8mm)

上製桐箱入落込済

「甲冑師」として保存刀装具鑑定書付

¥420,000

 

Ko-Katchushi. Design of Kasane-bishi mon.

Nanbokucho period

NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Katchushi”. 

 

 

「甲冑師」の名称は、甲冑に付属する具足の籠手などに、まま施された小透かしと、その感覚が似ているということから付けられました。明治の鐔鑑定の大家である秋山久作翁の押形集にはすでに「甲冑師」の名称が見られます。さらに笹野大行先生が耳を加工している鐔で、明珍などの江戸期以降の甲冑工が制作した鐔と区別して「古甲冑師」と名付けられました。この鐔は大振り無櫃で、堂々とした環状の土手耳を周らし、透かしは大胆でしかも緊張感と時代感があります。左右には、南北朝時代から始まったと言われている菱の紋を、上下にはヤジロベエと思われる図案を透かしています。中心の平地はかなり薄手で、幾星霜を経たと思われる鉄は、黒っぽい所、濃い茶色など様々な色合いが混ざり合い、魅力的で、しかも輝きと潤いがあります。図柄の位置や形がおおらかであることから、かなり時代の上がる鐔であることが想像されます。保存協会(NBTHK)の鑑定書は「甲冑師」となっていますが、制作時代が古くても、保存状態の良いものは「古」が付けられず「甲冑師」とされてしまう傾向にあります。しかし、このように薄手で、雰囲気がある大ぶりの鐔は、南北朝時代に流行した大太刀や野太刀に掛けられたと観る方が自然です。

古甲冑師鐔, kokatchushi tsuba
古甲冑師鐔, kokatchushi tsuba
古甲冑師鐔, kokatchushi tsuba
古甲冑師鐔, kokatchushi tsuba
古甲冑師鐔, kokatchushi tsuba
bottom of page