top of page
JT1412 置縄唐草図鐔
NEW
無銘:初代西垣勘四郎
鉄地菊形 角耳小肉 江戸時代初期
72.6mm×72.2mm×耳4.3mm(切羽台4.5mm)
上製桐箱入落込済
「無銘勘四郎」として保存刀装具鑑定書付
¥380,000
Kanshiro Nishigaki the 1st. Design of coiled rope and arabesque.
Early Edo period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “mumei Kanshiro”.
初代勘四郎は丹後国二俣村内外宮の神官の弟で、細川家の豊前小倉時代に平田彦三の門人になりました。細川家が熊本に移封されたときには細川三斎に同行して肥後八代に住みましたが、三斎没後は熊本に移り、細川家から12人扶持を支給されました。慶長十八年(1613)生まれで元禄六年に81歳で没しています。作品はすべて無銘で鉄や色金を素材にした鐔や縁頭を作りました。この鐔は、初代勘四郎の一作風を示すもので、彦三風の図で平地には銀の布目象嵌で唐草を表現しています。櫃穴が左右共、洲浜形であるのも彦三の影響が見られます。このような、整った同心円状のデザインは肥後では「置縄」と呼んでいます。平地に銀象嵌で施された唐草は、一重で途切れ途切れになっていて、勘四郎の中でも初代にのみ見られるものです。全体のバランスは絶妙で、整った中にも微妙な動きと味わいがあり、奥深く楽しめる仕上がりになっています。
bottom of page