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JT1371 藤図小柄
無銘:古美濃
赤銅魚子地金銀置金 室町時代中期
100.0mm×15.3mm×厚さ5.1mm
上製桐箱入落込済仕覆付
「無銘古美濃」として保存刀装具鑑定書付
¥350,000
Ko-Mino. Design of wisteria
Middle Muromachi period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Ko-mino"
「美濃彫」という名称が最初に出てくるのは、天明元年(1781)発刊の稲葉通龍の「装剣奇賞」です。それには光暁、光政や光伸の在銘のものを紹介しています。小窪健一氏が昭和48年(1973)に「金工美濃彫」を著された頃から、同じような画題や技法で作られた、それらより古い桃山時代以前のものを「古美濃」と呼んで区別をするようになりました。これは赤銅を用いて丸彫にした笄を小柄に仕立て直した、笄直しと呼ばれる小柄です。深く鋭く掘り下げて作られた藤の蔓、葉と花は力強く、室町時代の気風を現しています。また、薄い金と銀の板を鑞付けした後に彫る仕事は後藤祐乗や宗乗に見られる技法で、作られた時代もその頃であると思われます。このように時代のある古美濃は希少であるばかりか、大変、魅力的です。
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