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JT1193 飾輪透鐔
NEW
無銘:尾張
鉄地丸形 角耳小肉 桃山時代
79.8mm×80.9mm×耳5.3mm(切羽台4.5mm)
上製桐箱入落込済
「尾張」として保存刀装具鑑定書付
¥280,000
Owari. Design of four decorative rings.
Momoyama period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Owari”
秋山久作翁は、「地透物の内、武人の目よりして 尾張物に優る物 有る事なし」と述べられ、尾張透を最も珍重されました。また透鐔の泰斗である笹野大行氏も「尾張は地透鐔の鑑賞の最後に行き着く究極のもの」と解説をされています。尾張鐔の起原は京透と同じ六代将軍足利義政の時代である永享頃(1440)にはすでに存在していたと思われています。この鐔は、飾を付けた四つの輪を透かしています。飾を付けた輪の意味は不明ですが、神事に使われたものとも思われます。左右対称の図取りや槌目仕立てで焼き手をかけた中低の造り込みなど尾張透の特徴が顕著に現れた鐔で、やや整っていることから桃山時代から江戸時代初期にかけて作られたものと思われます。堂々としていてしかも格調が高く、得難い名鐔です。
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