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JT1027 二羽尾長鳥図小柄
NEW
銘:後藤光孝(花押)
赤銅地高彫色絵金削継 江戸中期
左右97.3mm 天地15.6mm 厚さ4.6mm
保存刀装具鑑定書付
¥300,000
Mitsutaka Goto. Design of two long-tailed birds.
Early Edo period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate
後藤光孝は後藤本家十二代寿乗光理の嫡男として、享保七年(1722)に生まれ、寛保二年(1741)に十三代を継ぎました。天明四年(1784)までの42年の長きに渡って当主を勤めましたので作品数は多いと思われがちですが、先祖の作品の極めに忙殺され、自身の作品は思ったほど多くは残されていません。この小柄は、後藤家の伝統的な赤銅魚子地に高彫色絵という手法で、想像上の瑞鳥である尾長鳥を表現しています。並んで飛ぶ鳥の片方は桜の枝を咥えています。柔らかで軽やかな鳥の肢体を見事に描き、細かく上品な魚子と相まって顕乗や通乗を思わせるような素晴らしい仕上がりです。先頭の鳥の羽先には自身の作品であることを証明する「見覚えの鏨」があり、裏には達者な鏨で独特の銘を切っています。保存状態も良く格調高い雰囲気は後藤家ならではで、光孝の傑作です。
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