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JT91 九曜透鐔

 

無銘:二代平田彦三作 

鉄地八つ木瓜形 角耳 江戸初期

71.5mm×71.5mm×耳3.8mm(切羽台4.3mm)

上製桐箱入落込済

「平田・志水」(伊藤満著)所載

¥380,000

 

Hikozo Hirata the 2nd. Design of Kuyo emblem.

Early Edo period

Published in "WORKS OF HIRATA・SHIMIZU" by Mitsuru Ito. 

 

「平田・志水」の解説には、「九曜紋を表現したもので、肥後鐔にまま見られる図である。ていねいに作ってはいるが、耳には線状鉄骨が現れ、平地も品良く変化している。開かれた丸い穴も味わいがあり、作者が只者ではないことを証明している。小柄櫃が州浜形であるのも平田らしい。」とあります。

平田二代は少三郎と名乗り、初代彦三没後の寛永12年に熊本に移って制作をしていて、貞亨3年に没しています。平田彦三は細川三斉が抱えた金工で、志水、西垣、林の肥後四主流のいわば筆頭格です。初代は金銀改役が仕事でしたので作品は少なく、彦三作品のほとんどがこの二代の仕事です。彦三の金工としての経歴は明らかではありませんが、正阿弥風を洗練させた、高尚で教養の高い作風が持ち味です。素銅や山銅に小田原覆輪を掛けた鐔が有名ですが、鉄鐔も魅力的な作品があります。

 

Hikozo Hirata, Higo tsuba, 肥後鐔, 二代平田彦三
Hikozo Hirata, Higo tsuba, 肥後鐔, 二代平田彦三
Hikozo Hirata, Higo tsuba, 肥後鐔, 二代平田彦三
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