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刀掛・SWORD RACK

著者からのひとこと:

 

2022年から2023年2月まで、南は熊本の八代から北は東北の白河まで、20箇所以上に出向いて撮影をしました。これらの大名家伝来の作品を調査し、比較検討して、刀掛の発生と当時の正式な用途を解明し、また整理分類して一冊の本にまとめ、微力ではありますが日本の美術界の発展に寄与したいと念じています。

刀掛・SWORD RACK

SKU: katanagake
¥27,500Price
  • 武具愛好家におくる書:

     

    刀掛を研究したものです。

    刀掛は、刀剣に関わる重要な道具であるにもかかわらず、近年の刀掛に関する論文は、「刀剣美術」誌に2本あるのみで、拵や刀装具とは違い、これまで研究や調査はほとんどされてきませんでした。

    最も古い文献は江戸時代の「刀剣図考」で、僅かな記述と2点の「太刀掛」が紹介され、そのうちの1点は「豊太閤太刀掛」として図があり、足の形から豊国神社所蔵の刀掛であることがわかります。

    現存するもので、伝来がわかる最も古いものは豊国神社や高台寺にある秀吉愛用の菊桐紋蒔絵刀掛で、豊国神社と同じタイプのものが徳川美術館にも所蔵されています。これは家康愛用のもので「駿府御分物帳」に陣中道具として記載されています。

    また、絵画では上杉神社の上杉謙信像の太刀は刀掛のようなものに置かれていて、これが最も古い資料であると思われます。

     

    著者   伊藤 満 

    A4判、ハードカバー クロス上製本、化粧函入り、384ページ、本文・図版オールカラー

    限定500部 

     

    写真図版

    秀吉所用、家康所用、徳川本家、尾張家、紀州家、水戸家、細川家、毛利家、黒田家、松浦家、島津家、前田家、井伊家、松井家、真田家、酒井家、安部家や有栖川宮家などの伝来品など。

    合計213点掲載

     

    ◆用紙は、カラー印刷に最も適した、最高級の王子製紙のニューサテンキンフジを使いました。

     

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