JT996 紋透鐔
無銘:京透
鉄地丸形 角耳小肉 室町時代中期
79.4mm×78.6mm×耳3.6mm(切羽台3.7mm)
上製桐箱入落込済
「京」として保存刀装具鑑定書付
¥170,000
Kyo. Design of two emblem.
Middle Muromachi period
NBTHK hozon paper as "Kyo"
京透は、六代将軍足利義政の時代にはすでに存在していたことが、寛政七年(1795)の「本邦刀剣考」に記されています。京透かしと言えば、一般的には菖蒲八ツ橋、将軍草や梅樹などの雅びたデザインを思い起こしますが、最初期のものは、尾張鐔のように左右シンメトリでやや薄く、細い半月形の櫃穴のあるものです。このような鐔が笹野大行氏の「透鐔」に5点所載されていますが、実際にはかなり数の少ない存在です。この鐔は、その条件に合うもので、変わった紋二種を天地左右と斜めに透かしています。鉄味も古雅で古刀匠や古甲冑師に通じる味わいを持っています。透かしもていねいで、希少性もあり、透鐔愛好家には見逃せない楽しめる鐔です。



