JT875 勝虫透松竹図鐔
無銘:鎌倉
鉄地丸形鋤下彫 丸耳 室町初期
82.2mm×81.3mm×耳2.7mm(切羽台2.8mm)
上製桐箱入落込済
「鎌倉」として保存刀装具鑑定書付
¥180,000
Kamakura. Design of dragonfly, pine-tree and bamboo.
Early Muromachi period
NBTHK hozon paper as "Kamakura".
鎌倉鐔は、鎌倉時代の制作という意味ではなく、鎌倉彫の調法と似ていることから、明治頃にこのような名称が付きました。発生は刀匠鐔を土台として彫刻を加えたものと思われます。ほとんどのデザインが五重塔や山水などで京都の風景を思わせ、発生は京都あたりからではないかと想像できます。これは、オーソドックスな丸形でトンボの透かしがあり、平地には鋤下げ彫で三重塔、梅樹、瑞雲、竹や菊花など、風景や吉祥の図を表現しています。大振り無櫃で保存状態も良く、貴重な作品です。


