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JT1313 四方洲浜雁金透鐔
NEW
無銘:尾張
鉄地丸形 角耳 室町時代中期
77.4mm×77.8mm×耳4.0mm(切羽台4.3mm)
上製桐箱入落込済
「尾張」として保存刀装具鑑定書付
¥320,000
Owari. Design of Suhama and wild goose.
Middle Muromachi period. 15C
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Owari”.
尾張透という名称は古くにはなく、近世になってから、秋山久作翁が透鐔を整理分類した折に名付けられました。実際に尾張で作られたかどうかはわかりませんが、焼き手の手法や鉄骨が、尾張出身の山吉兵衛、法安や貞廣に似ているためにその前身と考えられました。室町時代の尾張透の特徴は、鉄地丸形で中低、角耳小肉で、主に左右シンメトリの大胆な透かしで鉄骨の入った槌目仕立てです。左右シンメトリの図からか、保存証書は「尾張」となっていますが、この鐔はそういった尾張鐔より、さらに古く、足利義政の時代に始まったと言われる透鐔に近いものであると思われます。刀匠鐔を想起させる薄手であることと、小柄櫃の形状が細長い半月形で平たい小柄を使用していた時代を感じさせます。槌目鍛えの鉄色は艶があり上々で、透かしもていねいでゆとりが感じられます。このような古い鐔で保存状態の良いものは大変、希少で、愛蔵に足る名作と言えるものです。





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