JT1079 雷雨傘人物図鐔

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無銘:五代志水甚吾茂永

鉄地木瓜形金銀布目象嵌 丸耳 江戸時代後期

82.8mm×76.8mm×耳3.8mm(切羽台4.1mm)

上製桐箱入落込済

「甚吾」として保存刀装具鑑定書付

 

¥280,000

 

Jingo Shimizu the fifth. Design of the person with an umbrella and thunders.

Late Edo period.

NBTHK Hozon as "Jingo". 

 

志水家は、平田彦三の甥であった初代仁兵衛に始まり五代目の茂永で金工としての終焉を迎えています。五代茂永は、生年は不明ですが、没年が嘉永七年(1854)であることから、神吉深信とは同世代の金工であったと思われます。当時は熊本のみならず、江戸でも甚吾風のものが流行っていたことから一世を風靡していたことが伺えます。これは茂永の功績であり当時は高く評価されていたことがわかります。この鐔は、肥後鐔に多いお多福木瓜形で、雷雨の中、大きな笠を被って足早に通り過ぎる人物を表現しています。平地には左から斜めに強弱のある時雨鑢を突き、左右の金布目象嵌の雷は先が四角くなり強烈な印象です。鋤下げ彫りの人物は金銀の布目象嵌を用いて印象深く、雨に向かって歩く動きも的確に表現されています。にわか雨だったのでしょうか、裏側は穏やかな水の流れと三日月で、ある夜の出来事が時間の経過を交えて表現されています。この図は志水初代にもありますが、その後はこの五代茂永にしか見られません。良く見ると、茎穴の上下に特徴的な穴が開けられていて作者が茂永であることを証明しています。

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